ラーニングピラミッド

長時間勉強する環境にいても、学んだことがなかなか成長しない、と悩んだ経験はありませんか？

アメリカ国立訓練研究所の研究による学習法と平均学習定着率の関係を分かりやすく示している「ラーニングピラミッド」というものがあります。

この図を見ると、ひと昔前の日本の学校現場では当たり前だった講義スタイルの授業では、なかなか学んだことが定着しないということが明らかです。そして、もっとも効果的な方法は、「他人に教える」ことですね。

英語教室に当てはめてみますと、良いレッスンの一つの条件として、先生が話す時間よりも生徒が話す時間が長いということは必須だと思います。私たちのレッスンでも、子どもたちに発言してもらえる機会を多く作り出す様々なしかけをご用意しています。

例えば、前のレッスンで学んだ単語を復習する際、どのような意味なのか説明してもらいます。「なんとなく分かっているようなつもり」になっている知識が、人（この場合、先生）に伝えることで、より定着して「自信を持って人に伝えることができる」知識となっていくわけです。

保護者の方の中には、その分野に苦手意識を持っていて、習い事に通わせる以外に自分には子どもにしてあげられることはないと感じている方もいるようです。しかし、大切なことは、子どもに沢山の知識を与えることではなく、「何を学んできたの？教えて！」「どうしてそうなるのかな？」など日ごろから話しやすい環境づくりに心がけて、子どもに「先生」になってもらうことかもしれませんね。

もちろん、なかなか一筋縄ではいかないのが子育てですが・・・！それでも、周りの大人のほんの少しの心がけが、子どもを動かす原動力になることはきっとあると思います。