ローマ字の沼にはまる前に。子供には英語の発音から教えよう。
学生の頃英語に悩んでいた人は、日本人の半数以上ともいわれています。
そして、そんな学生時代を過ごした人が大人になり、わが子が生まれて思うことは、この子にはあの時の自分のような苦労はさせたくない、ということ。
しかも、英語力の重要性は、グローバル化が加速度的に進む現代、かなり大きくなっています。
そうなると、親としては、まずアルファベットを教えて、次にローマ字を教えて、簡単な英単語や英語の挨拶を……と考えてしまいがちですが、ちょっと待ってください。
そのやり方、間違っていると思いませんか?
英語に悩んでいた自分と同じ道を歩かせてはいけない。
先ほど例に挙げた英語の習得方法。
まず、アルファベットを覚えて、次にローマ字を覚えさせ、そして簡単な挨拶や単語というこの道筋、どこかで覚えてはいませんか。
そう、これ、あなたが英語を学んだのと同じ道筋ではないですか。
まさか、一度自分が通って、この道では将来かなりの確率で迷子になるとわかっているのに、その道を子供に勧めたりはしませんよね?
日本人大リーガーに見る不思議を解く
いきなり話は変わりますが、日本人大リーガーや海外で活躍する日本人を見て違和感は、ありませんか?
たとえばあの有名な松井秀喜、渡米してすぐのころ「ハイデッキーマトゥーイー」と呼ばれていたそうです。
きちんと「HIDEKI MATSUI」とローマ字表記されていたのです。
なのに、アメリカ人がこれを読むと「ハイデッキマトゥイ」になってしまう、そして、こんな風に名前を呼ばれる日本人って本当に多いのです。
それはなぜか、そう、もうお分かりですね、原因はローマ字にあるのです。
ローマ字は発音の基本を壊す。
なぜ松井がそのように呼ばれていたのか、理由は簡単です、アメリカ人にはそうとしか読めないからです。
つまり、英語の発音とローマ字の読み方の間には、ほとんど関連性はないのです。
そう考えてみると、たとえば英語で「GAME」と書いても「ガメ」とは読みません、当然「ゲェイム」と読みます。
丸亀製麺がハワイに店を出した時、ゲームセンターと間違えられて店名を変えたなんて話があるくらいです。
実はここが、すべての間違いの始まりだったわけです。
英語を習わせるなら発音重視の塾を探す。
つまり、大事なのはローマ字に毒されない英語教育です。
英語は書いてある文字と発音が違うから覚えにくいと思っている人はローマ字に毒されているだけで、アメリカ人の幼児でも覚える英語に、文字と発音の法則が存在しないはずはありません。
そして、この文字と発音の法則を、英語では「フォニックス」と言います。
そしてこのフォニックスを身に着ければ、発音さえ覚えてしまえば、単語の表記を見なくても単語が書けるくらいにだってなれるのです。
つまり、このフォニックスをきちんと教えているかどうかが、英語を学ばせるうえでの基本になってくるわけですね。
だって、アメリカ人の子供だって、耳から英語を覚えるわけですから。
子供を迷い道に導かない。
いかがでしたか。
あなたが一度通って迷った道、それはローマ字という厄介な存在による迷い道だったのです。
ぜひお子様には同じ迷い道を進めることなく、フォニックスをしっかりと教える英語教育を受けさせるよう、気を付けたいですね。